8日午後4時56分ごろ緊急地震速報が出た。
連日の蒸し暑さが多少和らいだ夕方の時間帯、ダラダラしたムードが一瞬にして緊張へと変わった。そう、震災後何度となく聞いたあの震えるような恐ろしい警鐘音。
久しく聞かなかったので、今回は尚のこと驚きも大きく、身も引き締まった。
幼少のころから、地震に対しては母親譲りのためか人一倍警戒心が強くかった。地震の度に「もうこれで自分もお仕舞いか」といまだに誇大妄想的に振る舞ってしまう自分を情けなく思うが、今回の緊急地震速報は初めて聞いた時以来の強烈な印象だった。
結果的に、誤報ということで災害に対する心配はなくなったが、一方で新幹線をはじめとした交通機関のダイヤを乱すなど社会的混乱を引き起こしたのはまぎれもない事実である。そうなると決まって批判されるのが気象庁や速報システムだが、そうした傾向はわたし自身はおかしいと思う。確かに速報システムも試行段階を過ぎ、ある程度信頼できる精度として稼働し、鉄道関係をはじめとして多くの組織がその速報に基づいて、次なるシステムが始動するという組織的連携がなされている以上、それ相応の重責を担うことは当然のことだが、それだからと言って責任を気象庁に転嫁するは一方的な偏見で、酷なようにも思える。自然という極めて気まぐれで巨大な存在を相手にすることは私たちが想像する以上の難儀と考えるからだ。
それよりも、某FテレビのベテランA女子アナによる緊急地震速報の情けない放送の方がむしろ呆れるばかりの出来事だったと思う。あの段階で情報がまとまっていないのは分かる。だが、途中まで話しては途切れ、また話し出したかと思うと突っかかるというまことに落ち着かない放送は、当該女子アナの普段の放送そのもので今に始まったことではないので特段の驚きはなかったが、こうした緊急時、聞く側としては「分かりやすく正しい情報」が欲しいのである。放送の中で「落ち着いた行動を」と言った常套句の呼びかけが何度かあったが、如何にも形式的で心がこもっていないアナウンスだった。「果たして落ち着くのはどちらなのだろうか?」と疑ってしまう始末。新たな情報と冷静な行動を促されるはずの緊急ニュースが、私にとってはイラつくばかりの精神衛生上極めて良くない波乱番組になっていた。
恐らく学歴、年齢、キャリアでも某Fテレビ局の中では高位の職位にあるはずだが、こんな放送をしていて「ニュース・キャスター」の肩書きを背負っていることに恥じらいはないのだろうかと思う。確かに彼女も新人から中堅にかけては持前の実力を発揮して頑張っていた時期もあったのだろうが、今ではその地位に溺れた感がある。放送中の彼女の若年寄的で相談役風な態度は好感が持てない。実際にはそこまで、年齢も経験もいっていないはずなのに・・・
やはり、このテレビ局の社風なのだろと変に頷けてしまう。
「他人に厳しく、自分に甘い」的傾向は某Fテレビ局のみならず、現代社会の風潮になっているようだが、他者を批判する前に、自分の身の周りを固めることが今の世の中ほど大切な時代はないように思う。
緊急地震速報の問題に照らしてみれば、誤報を批判する前に地震対策や震災後の復興支援など私たちがやらなければならないことは数多いはず。
被災地への思いも時間の経過とともに薄れてきているのは残念ながら悲しい事実だろうが、決して忘れてはならないことのひとつであるはず。
そんな矢先、地下汚染水の海への流出問題が震災から2年以上たった今、公になったことなどを考えると、自然界による私たちへの再度の警鐘と思えなくもない。
今回の誤報「緊急地震速報」はあってはならないことだが、私たちのチョッとたるんできたあの時の「気持ち(決意)」を皮肉にも、呼び戻してくれたのではないだろうか。
少なくとも、私のなかでは緊張感を「ふりだし」に戻してくれたような思いである。
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