2011年5月31日火曜日

マイクロソフトさん もうですか?

「Windows8は2012年にリリースへ ― バルマー氏が名言」
2011年5月24日のMSNトピックスにこんな記事が載っていた。
Windowsといえば、Windows7が2009年7月にリリースされたばかり。
動作が遅いことで悪評だったWindows Vistaに代わり、満を持してリリースされたWindows7が
僅か3年で交代とは・・・

2011年5月29日日曜日

音楽聴きくらべ_002「Antonio's Song  アントニオの歌(邦題)」

課題曲

#002 Antonio's Song  アントニオの歌(邦題)
作曲:Michael Franks
作詞:Michael Franks
(演奏)
ピアノ:Joe Sample
ベース:Wilton Felder
ドラムス:John Guerin
ギター:Larry Carlton
サックス:David Sanborn
パーカッション:Ray Armando

マイケル・フランクスが1975年に発表したアルバム「スリーピング・ジプシー」
今回採り上げる「アントニオの歌」はこの中の一曲。
レコード時代に購入しているが、CDでは持っていない。
代わりにベスト盤を持っている。

1975年発表のアルバム
「スリーピング・ジプシー」
icon
iTunes Storeで試聴できます
icon 当時、AORの先駆者的存在だった彼は、この一曲でその地位を不動のものにしたと云っても、過言ではないだろう。

ボサノバとジャズの香り漂う、洗練された都会的サウンドは、
聴く者をゴージャスな気分にさせてくれる。
彼自身、ボサノバとの出会いがその後の彼の音楽的方向性を大きく変えたと述べているように、
この「アントニオの歌」はボサノバの影響そのものである。
事実、タイトルにあるアントニオはボサノバの巨匠「アントニオ・カルロス・ジョビン」のことであり、
この曲は彼に捧げられている。

この曲を初めて知ったのは、恐らくどこかの喫茶店の有線放送で流れていたのを聞いた時だと思う。その時は気にならなかったが、今思えば超豪華ミュージシャンの競演盤だ。


こちらはベスト盤CD
当然、収録されている。
その状況はおぼろ気な記憶だが、その時の印象は実に強烈だった。それは、これまで聴いてきた音楽とはまったく異質で、ワクワクするほど新鮮だったから。AORというジャンルにいながら、それでいて同系のアーチストとは一線を画する存在。
その意味では、ギルバート・オサリバンと共通したところがあると私は勝手に思っている。
(ギルバート・オサリバンもロックのジャンルに分類されながら、その存在は特異である。)

そんな個性派で都会派のマイケル・フランクスの曲にあって、この「アントニオの歌」は更に異質な存在に思える。
それは、この曲が当時、彼の最大のヒット曲で代表曲だったという単なるセールス的な問題で云っているのではない。
元来、彼は都会派を謳っていたが、この曲だけはそうした匂いが感じられないという点である。
私自身の勝手な解釈だが、曲全体から受ける印象は都会的というよりは、ハワイやタヒチなど南の島のトロピカルムードを連想してしまう。
確かに、ボサノバタッチでスロウテンポな曲調がそう感じさせるのかもしれないが・・・
そこに吹いているのは高層ビルが立ち並ぶ都会の無機質な風では決してない、感じるのはユッタリとしたリゾート地の爽やかな風である。

2006年のアルバム
「ランデヴー・イン・リオ」
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ITunes Storeで試聴できます
icon
最初の発表から凡そ30年後の2006年のアルバム「ランデヴー・イン・リオ」には、
日本盤ボーナス・トラックとしてリメイク版の「アントニオの歌」が入っている。
(因みに、このトラックはボーナス・トラックとしては贅沢過ぎるほどの出来栄えである。)
そして、新たな録音では、曲全体を支えるハイセンスなサウンドによって、臨場感溢れる都会の空間を感じることができる。
録音技術の進歩もその効果に大きく寄与したと言える。
また、オリジナルのときよりも一段と洗練されたアレンジが魅力的である。
そこからは、もはや土の匂いはほとんど感じられない。
オリジナルとはガラリと雰囲気を一変させ、この二つの作品はまるで別の曲に思えるほど進化していた。


30年の時を経て、ようやく都会派の都会派による「アントニオの歌」を聴くことができた思いだ。
自身によるリメイク盤はとかく失敗作が多い中、このケースは数少ない成功例の一つと言えよう。
私にとってはどちらも捨てがたい作品である。


2006年発表
アルバム「シエスタ」
一方、木住野佳子の「アントニオの歌」はどうだろうか。
彼女のアルバム「シエスタ」に入っているが、このアルバムは全編ボサノバという異色のジャズ・アルバムで、当該曲の他「コルコバード」や「マシュケナダ」といったボサノバの代表曲も入っている。

もともと木住野の演奏はジャズアレンジでも、原曲のメロディーラインを大切にする方で、そこが彼女の持ち味でもある。
この曲でもその辺の姿勢は変わらず、原曲にかなり忠実である。
しっかりした構成で美しいメロディーを持つこの「アントニオの歌」は、尚更、演奏家に変更(変奏)の余地を与えなかったのであろうか。。
いつも以上に伸び伸びとした彼女の演奏は、曲自体のパワーによって後押しされているかのようだ。

こうした優れた楽曲に巡り会えることは、演奏家にとってみれば極めて幸運なこと。
その出会いが、ひとつの大きなステップとなり、
更なる技量(才能)を引き出してくれるチャンスに繋がる可能性もある。
生意気な言い方かも知れないが、「曲が演奏家を育てる」ということが実際あるのかも知れない。

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元来、このシリーズ「音楽聴き比べ」はスタンダード・ナンバーの聴き比べが基本である。
よって、採り上げる曲も当然、名曲と呼ばれてきた超有名曲が基本だが、
そうした曲の寸評は、既にたくさんの音楽評論家の方々によって処理済と考えている。

今回、マイケル・フランクスの「アントニオの歌」を採り上げたが、
スタンダード・ナンバーの大御所的ナンバー(魅惑の宵、ジェラシー、モアー、シャレードなど)と比べると、まだまだマイナーかも知れない。
だが、前回のミッシェル・ルグランの「風のささやき」同様、スタンダード・ナンバーには今一歩の発展途上にある曲をこのシリーズでは積極的に採り上げていきたい。
私の中では、既に立派なスタンダード・ナンバーになっているのだから・・・

2011年5月24日火曜日

音楽聴きくらべ_001「The Windmills Of Your Mind ( 風のささやき)」


 

課題曲

#001 「The Windmills of Your Mind  風のささやき(邦題)」
作曲 :Michel Legrand
作詞 :Alan & Marilyn Bergman

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本来、スティーブ・マックイーン主演の映画「華麗なる賭け」(1968年日本公開)の挿入曲。
映画ではノエル・ハリスン<NOEL HARRISON>が唱っていた。
その難解な詩はAlan & Marilyn Bergmanの二人によるものだが、
詩の内容は直接映画とは関係ないようである。

映画の中で、この曲は主人公トーマス・クラウンがひと時の安らぎを求め、グライダーで大空を飛行しているシーンで流れる。
眼下には広大な緑の草原が広がり、グライダーのスローモーションを思わせる優雅な動きは、
ルグランの流れるようなメロディーラインをなぞるかのように飛行し、とても印象的なシーンである。
歌詞の難解さは、その時の主人公の複雑な心境を投影しているかのようで効果的に使われていた。
当時無名だった歌手ノエル・ハリスンのソフトで響きのある声質も、臨場感を必要とするその場面にはぴったりだったように思う。
映画にとって音楽が如何に必要不可欠かを再確認させられた作品であった。

余談だが、
日本での公開は1968年。
私が高校生の時である。
映画少年だった当時の私は、その頃007シリーズなど比較的ませた映画を観ていた。
それでも、「華麗なる賭け」のフェイ・ダナウェイの魅力を当時の私は理解できなかった。

改めて楽曲の話題に戻ろう。
作曲者ミシェル・ルグラン自身ジャズ畑のアーチストのためか
全体的にこの曲を取り上げるアーチストはジャズ系のアーチストが多いようだ。
というか、楽曲自体、そもそもジャズに適した作品だったのだろう。

<収録アルバム紹介>

The Windmills Of Your Mind ( 風のささやき)
アーチスト:Dusty Springfield 
アルバムタイトル:The Best of Dusty Springfields PHCA-4122 
Time 3:54
試聴可


かつて、「この胸のときめきを」が大ヒットしたイギリスの歌手、
ダスティー・スプリングフィールド。
持ち前のハスキーヴォイスがこの曲にぴったり。
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今回紹介するアルバムの中では一番古い録音かもしれない。
そのため、アレンジ的には多少古臭さを感じるかもしれないが、曲の展開、盛り上がりといった点では、かなり気に入っている。
この他、彼女はジャック・ブレルの「行かないで」のような、切ない曲調のナンバーを得意としている。


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Windmills Of Your Mind
アーチスト:Sting 
アルバムタイトル:Brand New Day (Japan Edition)
Time 4:16
試聴可

上のダスティー・スプリングフィールド同様ハスキーヴォイスの
スティング。
やはり、この曲に向いたヴォーカリストの一人であろう。

格好いいジャズ風アレンジは、スティングならではの世界を作り上げている。
この曲を選曲した動機が何となく分かるような気がする。


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The Windmills of Your Mind
アーチスト:Michel Legrand 
アルバムタイトル:Paris Was Made for Lovers
Time 3:36

試聴可
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作曲者自らの演奏アルバム。
ミシェル・ルグランはこのアルバムではオーケストラをバックに、
チェンバロをフューチャーして、イージーリスニングの一曲として演奏している。

かれのジャズ風演奏も聴いてみたい。


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The Windmills Of Your Mind 
アーチスト:Laura Fygi 
アルバムタイトル:Watch What Happens - When Laula Fygi Meets Michel Legrand
Time 4:06


試聴可

icon アーバン・シティー・ナイトがよく似合うローラ・フィジー。
曲の冒頭出だしは、映画で流れたノエル・ハリスンのそれを彷彿させるアレンジで一瞬ハッとさせられる。
今回紹介のアルバムではジャズヴォーカリストのものがいくつかあるが、もっとも大人の女性を感じさせる作品かもしれない。

しっとりしたその唱法は彼女の持ち前だが、このアルバムは
サブタイトル通りミッシェル・ルグランの作品集であり
「The Windmills Of Your Mind 」以外にも、聴き応えある彼の作品が目白押しで、ローラ・フィジーがしっとりと見事に謳い上げている。




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The Windmills Of Your Mind 
アーチスト:European Jazz Trio
アルバムタイトル:The Windmills Of Your Mind
Time 5:12 

アート・ファーマーのトランペットをフューチャーした、普段のヨーロピアン・ジャズ・トリオの雰囲気とは違った異色アルバム。

彼らの演奏を聴いていると、この曲が本質的にジャズに適していることを証明してくれているようだ。

アルバムタイトルにもなっていることから、アレンジもかなり凝っていて、聴き応えがある。
アート・ファーマーのトランペットが曲の雰囲気を決定づけ、
尚且つ、それが成功に繋がったナンバーといえよう。


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Windmills of Your Mind
アーチスト:Carla Helmbrecht
アルバムタイトル:Be Kool Be Kind
Time 5:23 
icon試聴可


このアルバムで初めて知ったアーチストである。
正統派女性ジャズヴォーカリストとして、将来大いに期待したい。

上のローラ・フィジーとはまた一味違った味わいがあり、切々と歌い上げている。
本来この曲は、歌詞の難解さと同じくらい難曲で、ともすると一本調子に陥る危険性を孕んだ曲だが、さすがこの曲を取り上げるアーチストはみな歌が上手い。
ホイットニー・ヒューストンやマライヤ・キャリーの上手さとは別物の歌唱力である。


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Windmills of Your Mind
アーチスト:Hilary Kole
アルバムタイトル:Haunted Heart
Time 4:40

試聴可

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彼女は本来ジャズヴォーカリストにジャンル分けされるのだろうが、ことこのアルバムのこの曲に関しては、クラシックの歌手のようである。
まるで、アルト歌手がピアノをバックに歌曲を歌っているような歌唱法で、歌詞を噛みしめるように丁寧に歌い上げている。
意識的なのだろうが、その真意はよく判らない。

他の曲は本格的なジャズである。




*なお、アルバムにより曲タイトルに定冠詞「The」があるのと無いのがあるのは、CDの記載に基づいたためである。

2011年5月17日火曜日

スタンダード・ナンバー

音楽の世界ではスタンダードと云えば
スタンダード・ナンバー(standard number)のことを指す。
果たして、スタンダード・ナンバーと呼べる曲はどのくらいあるのだろうか。
「慕情」「煙が目にしみる」「ムーンリバー」「エデンの東」など挙げれば限がない。


「ポピュラー音楽で、長年にわたり、多くの演奏家や歌手に
とりあげられてきた曲」(小学館「例文で読むカタカナ語の辞典」より)
と辞書にあるが、