10年ぶりの横浜元町チャーミングセールへ

10年ぶりの横浜元町チャーミングセールへ



横浜元町

横浜元町 https://www.motomachi.or.jp/


昨日、ほんとうに久しぶりに元町チャーミングセールへ行ってきました。

それも初日に・・・

このご時世なのか、派手な飾り付けはほとんどない。


今回の元町チャーミングセール2023春は、2023/02/21(火) から2023/02/26(日)までの開催とのこと。

自分でも何十年ぶりかわからないほどの久々のチャーミングセールだが、コロナ禍とは言え、狭い元町の商店街は本当に多くの買い物客で賑わっていた。


今、チャーミングセールは久々と書きましたが、実のところ僕は月に一回ほど元町には来ている。
しかし、いつもウィークデイに来るので買い物客はまばらで、そんな雰囲気の中、ウインドショッピングやコーヒーを飲んで、ゆったりと贅沢な時間を過ごさせてもらっている。

僕はそんな元町が昔から大好きだったが、商店街にとってみればこれでは商売にならない。
だから、チャーミングセールは商店街にとっては、昔からとても重要なイベントでした。


あの頃の元町

年2回開催されているこのセールも、調べてみるととても歴史が古いことがわかる。
初めての開催が1959年というから60年以上続いていることになる。


元町一丁目辺り


思い起こせば、70年代はじめは僕にとって元町はホームグラウンドだった。
某洋品店(今でも健在)や喫茶店でアルバイトをし、大学は東京だったけど授業が終われば、真っ先に向かうのは元町のバイト先の喫茶店(残念ながら今はない)だったからだ。
だから、あの頃の数年間は1日の大半を元町で過ごしていたことになる。


当時は、元町にはモレー、マリポーサ、ドリーミー・エメなど個性的な喫茶店がたくさんあったが、今では他と変わらないチェーン店があるだけで、元町らしさは何処へやらだ。
お金もないのに喫茶店のハシゴなどして、無駄遣いをしたものだ。

そう言えば、シェルブルーという洒落た洋食屋さんがあった。
ダークブラウン系ウッド製の内装は落ち着きがあり、店内の雰囲気、料理の味ともに申し分ない大人の雰囲気いっぱいのレストランだった。

東京ならまだまだこういったお店はあるかもしれないが、横浜ではこの手のクラシカルな感じの店はほとんどない。

余談だが、僕が考えるに「ファミレス」のブームと共に、こうしたレストランは姿を消したのだと思う。



心惹かれる個性ある街であり続けてほしい

いずれにしても、僕らが若かりし頃の元町は、良し悪しは別にして、時代の流れとともに少しずつだけど変化して今の姿になったのだ。

こうした時代の流れに対して寂しい気持ちも無きにしも非ずだけど、反面、この街にたくましさも感じる。

かつて、「ハマトラ」と呼ばれたブームが横浜にはあって、いわゆる「横浜トラディショナル」を略したものだが、「ミハマ」のシューズ、「フクゾー」のトレーナーそして「キタムラ」のバッグが三種の神器と呼ばれていた。
そして、この三つのアイテムを同時に着飾れば完璧な『ハマトラ』ファッション完成だった。

そんな三店舗が揃って今も健在なのは、なんとも喜ばしいことだし、ある意味奇跡に等しい。僕が今でも定期的にこの元町に足を運ぶのも、そんなこだわりの店が残っているからかもしれない。

横浜駅周辺やみなとみらい地区が横浜の顔となり、他県から注目されている現在、主役の座は回ってこないかもしれないが、名脇役として元町らしさをいつまでも演じてほしいと、横浜生まれ、横浜育ちの僕としては思っている。


今回購入したアイテム


(アルフォンス・ミュシャの絵柄の眼鏡ケース)




(ミュシャ「黄道十二宮」絵柄のレプリカ画と額)




(妖精の小さな額と絵 縦横19cm)


上の妖精画は、同種の絵柄のものがいくつかお店の壁に飾られていたのだが、
中でもこの画は「わたしを買ってください」と一際訴えているように僕には思えたのだ。

この他に天然木で表面が滑らかな中型「靴べら」(下図)を購入。
手触りがとても気持ち良い。


(長さ30cmほどの靴べら)




久々に訪れたチャーミングセールは思いの外、盛り上がっていて、いつにない活気を感じた。

およそ半世紀前、この場所で「いらっしゃいませ!」と大声で呼び込みをし、アルバイトに明け暮れていた日々はもう戻らないが、ここへ来ると何故か自身の原点に戻れる気がするから好きだ。


JDA 2023.02.22





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