海外ドラマ「クリミナル・マインド」のシリーズ終了に思う

 海外ドラマ「クリミナル・マインド」のシリーズ終了に思う



わたしはこれまでに、他ブログの投稿で自分がファンだった音楽家や俳優などの追悼文を送らせていただいたが、それは、彼らが亡くなった日の直後ではなく、いつもしばらく時間を空けてのことだった。

それは何よりも気持ちの整理をつけてからというのが理由だが、それとは別にいつまでも忘れないという思いもあるからだ。

今回の「クリミナル・マインドのシリーズ終了に思う」の投稿も放送終了から大分たってしまったが、それは上記の意味合いがあってのことである。


正式名称「クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds」

本国アメリカでは2005年からスタートしているが、日本ではいくつかの放送局で放映されていて、その中でWOWOWが一番はやく2007年7月31日から放送開始。

CSIシリーズと並び海外ドラマの火付け役的番組だったが、今年(2020年)、シーズン15をファイナルとして終了した。
WOWOWの最終話放送は2020年11月3日(火)だった。

これまでもシーズンの終わりごとに、小さなブランク(お別れ)があり、次のシーズンが待ち遠しかったが、ファイナル最終話を観終わった後、これが本当の最後だと思うとまるで親しい友との別れのようで胸が熱くなった。


たかがテレビ番組とは言え13年間を共にしたこと、言い換えれば324話をすべて観たということはひとつの宝物であり、貴重な経験だったと振り返る。
「いつの間にか13年という月日が流れたんだ」と改めて時の流れの速さに戸惑うばかりだ。

思えば、わたしと「クリミナル・マインド」の出会いはまったくの偶然だった。
何気なくかけたWOWOWで放映されていたのが「クリミナル・マインド」だった。

シーズン1の何話目だったかは覚えていないが、そのときのマンディ・パティンキン演じるジェイソン・ギデオンの印象があまりに強烈で、まず、ストーリー云々よりもギデオンというキャラクター性に魅力を感じ、見入った。

そう、この時の感覚はスピルバーグ監督の出世作「激突」をテレビではじめて観た時の情景に似ていると思った。あの時も途中からだったな~。
追いかける古びた巨大トラックの不気味さ、果たして乗用車はどうなるのかとグイグイ引き込まれクギ付けになった。

一番手前がジェイソン・ギデオン


話をクリミナルに戻せば、当然「このドラマは面白い、毎週見よう!」ということになる。

その後、シーズン1が終了しWOWOWでの再放送を待ち、第1話から見直した記憶が今ではとても懐かしく思い出される。
ちなみに、初期のCSI:科学捜査班もウィリアム・ピーターセン演じる主任グリッソムのキャラクター性に惹かれ、のめり込んだ海外ドラマのひとつだった。

どんな作品でも何話か見続けていると主人公に肩入れしたくなることはあっても、僅かな時間で心惹かれるというのは極めて珍しいことだ。

いまでも、海外ドラマは楽しみのひとつで大ファンだが、クリミナル・マインドのようにキャラクターに魅力を感じる番組に出会うことは少ない。

ともかく、クリミナル・マインドは先述したギデオンをはじめ、レギュラーメンバー(特に初期シーズンの)全員が個性的で、チャーミングである。
その上に、FBIを扱った番組とは言え、連続殺人、シリアルキラーなど異常犯罪に焦点を当てたことで、当時としては画期的な番組だったことも人気の要因だったと思う。
それまではFBIというとマフィアに対抗する組織とのイメージが強かったから。


Amin PomnitによるPixabayからの画像

そんな魅力満載の番組も、他のドラマ同様にレギュラーメンバーの交代が一人、二人と出始める。致し方ないことだが、やはり番組としてはダメージである。観てる側もテンションがさがる。

シーズン1からのオリジナルメンバーはジェニファー・ジャロウ(JJ)、ペネロープ・ガルシアそしてDr.スペンサー・リードの3人だけと後半は寂しい限りだった。




ところで、ファイナルシーズンは残念ながら全10話とシリーズの中で最も少ない。

前シーズンのシーズン14も全15話と少なかったが、ファイナルが僅か10話とは意外だった。第1~13シーズンの頃は20~24話はあったから、終盤の2シーズンは異常に少ないことになる。

単純に数字で云々と言いたくはないが、正直、全盛期(全盛期をどこに見るかは個人差があるだろうが)のシーズンと比べると、やはりナカダルミ的印象やモチベーションの低下を感じずにはいられなかった。

ストーリーもかつての斬新さは薄れ、明らかにユニークさを欠いていた。いわゆる、マンネリ化である。シリアルキラーをはじめ異常犯罪を題材にしているが故に、ストーリーの行き詰まりがあったのだと思う。

また、わたしたち視聴者側もシリーズを連続して見続けているので、無意識に異常犯罪のハードルを高くし、ストーリーに対し過度の期待をしていた点も反省しなければと思う。

仮に、ファイナルシーズンのなかの1話をクリミナル初体験の方に観てもらったら、当然、これまでのシリーズの根底にある一貫性、あるいはストーリーのつながりは分からないだろうが、1話完結のエピソードとしては充分満足のいくドラマ作品と評価されるにちがいない。

ところが、これまでの全話を観てきた私たちにとっては、先入観なく1話だけをスポット的に評価することは不可能なので、どうしても辛口コメントになってしまう。身勝手でわがままな私たち視聴者を満足させるのは並大抵なことではない。
それ故に、これまでの制作陣の苦労とプレッシャーは尋常ではなかったと推察できる。
改めて、制作スタッフには敬意を表したいと思います。
13年間をありがとう、そしてお疲れさまでした。

最後に、324話全作品を制覇したことはクリミナルファンとしてステイタスに感じているが、シーズン1の第1話「シアトルの絞殺魔」から順番に観れなかったことが唯一悔やまれてならない。


最後までお読みいただきありがとうございました。



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