あれから2年

今年もつらい花粉の季節がやってきた。
そしてこの季節になると思い出されるのがあの出来事。
2011年3月11日の東日本大震災から2年である。

この2年間という時の流れを「もう」と感じるか「まだ」と感じるかは人それぞれであろうが、
確かなのは、そうした時間が経過したという事実。

マスコミやテレビ各局は、それぞれ特集番組を放送し、2年間をふり返っていたが、
その映像を見て、あの時の恐怖がよみがえり、悲痛な思いをされた方も多かったのではないだろうか。あまりのことの大きさに、どんな言葉も被災者の方にとっては慰めや説得の言葉には値しないのでしょうが、気持ちだけは挫けず前向きであってほしいと思っています。

人間は経験から学び、記憶するという素晴らしい能力を他の生き物以上に持っていますが、
その一方で、忘れるという能力も持っていて、人間の特徴にもなっています。
今回テレビの特番を見ていて、その忘れるということがほんの少しできたら、
ご自身の気持ちがいくらかでも楽になれるのではと感じたシーンをたくさん見たように思います。
でも、そのためには2年という月日は「まだ、まだ」なのかも知れません。
「憤懣やるかたない思いを消し去ることなんて、そう簡単にできる訳ないだろう!」とお叱りの声が聞こえてくるようで反省した次第です。

半年前、この場で「東日本大震災から1年半、被災地は今・・・」という記事をおこがましいと思いつつ書きました。
その時の統計数字と比べ、現在の数字がほとんど変わっていないことに愕然としました。
一方、最近になって「大型の漂流がれき」が太平洋を渡り北米大陸へ漂着というニュースを耳にします。
新たな問題がまだうまれているのです。
2年経ったいまも、この災害は終わっていないのだと改めて実感した、震災から2度目の3月11日でした。

(2月27日現在)
死者  15,880人
行方不明者  2,694人

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