投稿

11月, 2026の投稿を表示しています

クリスマス:幼い記憶と思い込み

イメージ
  以前、自身のブログのなかで、幼い頃の記憶には人一倍自信があると書いたことがあります。 それは、記憶の質と量(ハッキリしているか、どれくらい覚えているか)や、どこまで遡れるかといった、いくつかの視点においてです。 そのことを知人に話すと、「お前の記憶には、本来の記憶と親から聞かされてきた昔話が混在しているからだ」と指摘されましたが、決してそうではない自信が私にはあります。いまも記憶に残るいくつもの事象や光景は、幼い脳裏に焼きついていて、自分自身が感じ体験した光景であると、自信を持って言えます。時間の経過とともに、記憶本体が経年劣化したり、余計なものが多少盛られてくることはあるかも知れませんが。 今回は、この時期になるといつも思い出される、淡く切ない自身のクリスマスの記憶を題材にして、「 クリスマス: 幼い記憶と思い込み」というテーマでお話ししたいと思います。 昭和30年代のクリスマスシーズンといえば、横浜の街は現在の整然とした「みなとみらい地区」のLEDイルミネーションとは比べものにならないほど、色彩豊かで活気に満ちあふれていました。伊勢佐木町や元町商店街はカラフルな電飾で飾られ、街中にはジングルベルやホワイト・クリスマスのクリスマスメロディが流れて、買い物客で賑わっていたのです。 ちなみに、この頃の横浜駅周辺はまだまだ発展途上で、繁華街と言えば伊勢佐木町商店街だったのです。 1960〜70年代の元町商店街のクリスマス風景(イメージ) 街を彩る商店街の飾り付けには、「不景気だからこそ豪華に」といった、商店街の意気込みがあったと、いま振り返ると感じます。クリスマス・イブに伊勢佐木町へ買い物に出掛け、不二家でクリスマスケーキを買って帰るというのが、一般家庭のクリスマスの過ごし方でした。その際、お父さんが 子供たちに内緒で 、別の買い物をするというのが、クリスマスならではの特徴でしたネ。子供にとっては、 一年の中で最もワクワクで待ち遠しいシーズンです。 翌朝、枕元に置かれた「サンタの赤いブーツ」を手にしたときの喜びは、多くの子どもたちに共通する懐かしい思い出で、忘れられない記憶の一つでしょう。 しかし、私の場合は、そうしたクリスマスの思い出とは別に、決して消し去ることができない記憶があります。それは繁華街の賑わいとは真逆の「静寂のクリスマス」の光景だったのです。...